オープニングの夜
いよいよ、オープニングレセプションの時間が近づいて来ました。テーブルの上に心ばかりの品々を並べさせていただきます。
ささやかなものですが、フィンランドで買って来たチョコを…。そして、薄いかた焼きのパンにクリームチーズを塗って、スモークサーモンとディルを乗せて…。するとなんだか、一気に辺りにフィンランドの香りが漂いました!
フィンランドの飲み物をお出ししたくて、イアンに頼んだらこちらの「グロギ」を提供してくれました!フィンランドのクリスマスには欠かせない、スパイスやショウガなどで風味のついたベリーのジュース、またはホットワインです。市販のものはこんな風に瓶や紙パックに入っています。季節外れのグロギですが、フィンランドの風習を少しでも感じてもらえたらいいなぁ。。
そしてとうとう、予定の時間になりました!
あれよあれよと言う間に、どんどんとお客さまが…
次から次からへと…!
ものの数分で会場がいっぱいに…!
予定より少し早いのですが、イアンからスピーチをしてもらうことになりました!
通訳をお願いしたのは、イアンとわたしの共通の友人でもある、抽象画家の小柴博昭さん。彼自身もヘルシンキでのライブペインティングのパフォーマンスを何度もしており、フィンランドにゆかりのあるアーティストです。
こんなにたくさんのお客さまが、熱心にイアンの話を聞いてくださっているのを見て、本当に胸が熱くなりました…! 嬉しくてこっそり何度も泣いてます…!
気づけば外の通りにまで人が溢れ…、もちろんこうなったらいいなぁとは思っていたのですが…、みんなが絵を見ながら楽しそうに話したり、イアンに質問をしていたり、イアンも嬉しそうに答えていたり…、この場にいるみんなが笑顔でいることに気づいたときに、これが実際の出来事なんだという実感と、それをはるかに超える感動が…。
もちろん準備は大変でしたし、でも当たり前にやるべきことと自然に思えて、そんな、自分のなかから出て来た「やりたいこと」ができて、それでみんなが笑顔でいてくれたり、なにより誰よりイアンがとても幸せそうなことに、嬉しさがあふれて止まりませんでした。
「今日が僕の人生のターニングポイントだよ。昨日までの僕と今日からの僕はまるで違う。ケイコが僕の人生変えたんだ。今夜僕はトウキョウで一番幸せな男だよ」
とイアンに言われ、涙が止まりません。むしろ、ここまでわたしにやらせてくれたことが本当にありがたいし、それはどんなに言葉を尽くしても足りないくらいの気持ちでいっぱいです。
「わたしのほうこそ、ここが人生のターニングポイントで、イアンがわたしにここまでの力をくれたんだし、わたしのほうこそ今夜東京で一番の幸せ者だからね!」
と、よくわからない言い合いをしながらも、きっとお互いに一生忘れられないであろう夜を過ごすことができました…。
レセプションに来てくださった皆さま、準備とアフターを手伝ってくれたGINGRICHのメンバーのみんな、もちろんイアン、アナスタシア、そして今回来日出来なかったけれど、この一年ずっとわたしと根気強くやりとりを重ねて来てくれたイアンの奥様、リーザ。関わってくれた全員にこの場を借りて改めてお礼を言わせてください。本当に、ありがとうございました!! Kiitos Paljon!!
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