INTRODUCTION
このたび浅草・GINGRICH(ギングリッチ)では、北欧フィンランドの首都ヘルシンキにある「アルカディア・インターナショナル書店」のオーナーであり、アーティストのイアン・ブルジョーによる絵画展を開催いたします。彼の描く作品はモチーフを自由に解釈し描くと同時に、時に物憂げで、時に意味深で、観る者の誰の心の中にもある「説明のつかない感情」に触れてくるかのようです。また、その時たまたま貰ったインクを(時には飲んでいるコーヒーさえも)画材として用いるスタイルも、彼の作風にとって大切な要素のひとつです。
また、彼の書店は、様々なジャンルの古本を扱い、毎週イベントが開かれている、地域にとっての本棚でもあり、サロンでもあります。戦時中は防空壕だったという広い地下を生かした空間づくりもお店の大きな魅力となっています。本展では、会場の一部をARKADIA International Bookshop Pop-up(アルカディア・インターナショナル書店 ポップアップ)と称し、書店の雰囲気をより感じていただくために、建物の建築模型を制作し、写真と共に展示いたします。また、実際に書店で販売されている本やオリジナルグッズも紹介・販売いたします。
本展はイアン・ブルジョーにとっての海外初個展でもあり、日本製のインクを提供し新作を多数描き下ろしていただきました。本人も来日し、初日より4日間在廊いたします。この機会にぜひその目で彼の世界に触れていただきたく願っております。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
Ian Bourgeot
イアン・ブルジョー
1962年、フランス人の父とグァテマラ系ドイツ人の母のもとにロンドンにて生まれる。幼い頃は9カ国を移り住み、1993年よりフィンランド在住。現在は首都ヘルシンキにて「アルカディア・インターナショナル書店」を経営。妻リーザとともに店頭に立つ。
ARKADIA International Bookshop
アルカディア・インターナショナル書店
フィンランドの首都ヘルシンキにある古書店。世界中の様々なジャンル・言語の古本が壁一面に並ぶ。外からの光が入り込む明るい一階と、戦時中は防空壕だった大きな地階から成る。一階にはスタンダップピアノとソファーとコーヒーメーカー、地階にはビリヤード台、自習用の個室、大テーブル、チャペル…と、訪れる人は思い思いに過ごすことが出来る。コンサートやポエトリーリーディング、展示会など、イベントも毎週開催されている。世界中の魅力的な書店を紹介する書籍『世界の夢の本屋さん3』(清水玲奈著 エクスナレッジ刊)にも掲載されている。
Nervanderinkatu 11, 00100 Helsinki, Finland
Tel: +358 405 327 296
火曜〜金曜 12:00–19:00 土曜 10:00–18:00 日・月休
http://www.arkadiabookshop.fi/
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